竹内さんは、とにかくどんな時も慌てる気配がない方なんです。
何が起きても「それは〜たいへんですね〜。
きっと、ともちゃんなら大丈夫ですよ〜」と
ゆったりとした口調で穏やかにお話されます。
急いで逃げなきゃ行かない状況になったとき、
この人の側にいたら逃げ遅れてしまいそうなほどゆったり。
だけど、絶対大丈夫なんじゃないかなと思えてしまう頼もしさもあります。
とにかく、穏やかな海のような方。
通年を通して御多用な方なので、
語りコンサートのリハーサル時間が十分に取れないこともあります。
でも、どんな状況であれ普段と変わらず常に穏やかにゆっくり。
少ないリハーサル時間でも、竹内さんは何も心配がありません。
どんな楽譜を渡されても、初見でほぼ完璧の演奏をされるからです。
その実力はギタリストの世界で認められているのはもちろんのこと、
サロンオーケストラという、それぞれの楽器がソリストで構成されている
楽団メンバーを決めるときでも、
ギタリストは竹内さん!この方でなくては!というくらい。
超絶な技工でさえ、涼し気なお顔で、さり気なく弾かれていて、
本当にすばらしい腕をお持ちです。
それくらい演奏家としての信頼をおいています。
また、とにかく穏やかだから、周りの空気がピンと張り詰めても、
竹内さんが“にこっ”としただけで空気が和んでしまうんです。
演奏中の竹内さんの指先はとても繊細。そして美しいのです。
それもそのはず!フッと気づくと常に爪を磨いていらっしゃいます。
私の誕生日のプレゼントにもガラスの爪磨きをいただきました。
そんな重鎮ギタリストの竹内さん、実は、かなりの食通。
そしてイベント好きでいらっしゃる。
こういうお料理が食べたいのだけど・・・というと、
それならどこどこのここがいいですよ。
こんなジャンルの音楽もあって、光もきれい。
と、イメージできるように教えてくださる。
また、お花見の季節には、自らお団子や枝豆などを買って、
レジャーシートまで持って誘ってくださいました。
参加されたメンバーにはお仕事の繋がりで著名なアーチストも
いらっしゃいましたが、初めてお会いした方々とも
すぐに打ち解けて楽しめたのは、竹内さんが、どなたに対しても
常に自然体で居心地よくさせてくださる気遣い方だから。
全てにおいて神様みたいな演奏家だと尊敬しております。
「色と音 癒やしの語りコンサート」で、
そんな竹内さんに演奏をお願いしています。
次回は、2018年11月4日を予定しています。