【日本の夏が魅せる色】アガパンサスAgapanthus
瞳コンシャスカラーアナリスト湯浅智子です。
今日は日本の夏が魅せる色について書いてみました。
友人宅の玄関先で迎えてくれたのは真っ白なアガパンサスAgapanthusの花。
梅雨の時期に開花するアガパンサスは、
白以外にも青みのある薄ピンク、青や紫など色とりどりの花を咲かせます。
そしてそれらはどれもとても上品な配色をしています。
ホワイトガーデンにしたかったという友人は、
アガパンサスの花色も迷わず真っ白なをセレクトしたようです。
ピュアな白が似合う彼女自身にピッタリ♡
南アフリカが原産の「アガパンサス」という名前は彼女が教えてくれました。
私が子どもの頃に住んだ家の夏の庭先に咲いていた真っ白な花の名前が
この「アガパンサス」だと知ったのはつい最近のことです。
7月生まれの私のために、その頃一緒に暮らしていた祖父母が
庭に様々なユリの花を育ててくれていました。
たくさんある夏の花の中で、特にこの真っ白な小さなユリが集まったみたいな花は
ことさら可愛くて、ユリをリリーと言うと覚えたばかりの私は
「ちびっこリリー」と呼んでいたのです.。.:*♡
昼間は真っ白な花を咲かせているこの花は、夕刻になると色を変えて魅せる不思議な花でした。
真っ白な花弁に見逃してしまうほど遠慮がちに色づいてる紫色が、
周りが青白くなり始める夕方の光の中では鮮やかに浮かび上がり紫色はより濃くなって・・・。
白い花弁もほんのり薄い水色に染まって見えました。
こんな感じです。
下の左右の写真は同じ白いアガパンサスのお花。
「日中の光の中の花色」 「夕刻の光の中の花色」
だから、夕方祖父と一緒に庭に出てお水をまく時間が楽しみでもあったのです。
プルキンエ現象
この不思議な現象はプルキンエ現象と言われるものでした。
プルキンエ現象は、その場の明るさによって同じものの色彩が異なるように見える現象です。
こどもの頃体験した昼と夕刻で印象を変えてしまう不思議な夏の色彩は、
青みがかった夕刻の光がいたずらして魅せたものだたのです。
夏に青っぽい色の花が多く咲くのは、青みががった光に包まれることで
より一層際立って美しく見える。
だから夏に咲くお花は、藤も、紫陽花も、アサガオも、キキョウも。
夏に似合うブルーみを帯びた花なんですね。
アガパンサスの花言葉
そうそうアガパンサスの花言葉は、西洋の花言葉は「ラブレター」。
ヨーロッパでは自分の想いをこの花に託してお相手に贈っていたと言われます。
とてもロマチックなお話ですね。
他に「恋の訪れ」「知的な装い」と言った花言葉があるようです。
個人的には「知的な装い」が好み^^ピンときます❧❧
この花の配色からヒントを得た夏のコーディネートを考えてみようかしら。
この日の夕刻も、友人宅を出るときに見送ってくれたアガパンサスの花は
神秘的な薄いブルーの光を放っていました。